16-229
〜アンソロジーという名の丹秀う彩り〜
黒蝶真珠ケシ<無調色><Natural>&アコヤケシ&黒蝶真珠11.5-12mm(脱着可)
旬玉の香り
柔らかなマイホーム「真珠の蔵」で生業をして40年。「時の精」のように刻み続ける。
楽しいことも、生きることも思い知らされた過去の記憶が心に染みる。
ネット通販の出店が18年が過ぎようとしている。
春の海辺でエンジンを切り、美しい自然環境の澄んだ波音が歓迎のさざ波の歌声のようだ。
浜辺を散策して志摩の親友の養殖業者の家に立ち寄る。
目の前に水につかった洗面器いっぱいの産まれたての特別に厳選された真珠がある。
水面に踊る光を両手ですくう。
私の性格を知ってか、とっておきの選ばれた、できたての真珠はまだ冷たく、
親しみの感情で、湧き出る色香で何かを訴えている。
産まれたときから、無調色&渚の<Natural>丹秀う彩の色香。
自然のものをいっさい手を加えていない心地よさを感じる。
芯まで乾いた真珠を、敢えて元々いた水と出会わせることで、
賢人は私に見せたかったのかもしれない。
もう一度光をすくう。手の笑みが揺れながら持ち帰る。
最近の環境指向、
自然との共生が一つの時代のテーマになっている。
さっそく採れたての「旬玉」<Baroque Shape>
<無調色>黒蝶真珠&黒蝶真珠ケシ&アコヤケシ<ルース>のままに、
2.5-3mmと4.5-7mmを印象派の点描のように描きつくる。(脱着可)の2連に。
色がふわーっとかがやき出て、
なに色でもない。そして、なに色にも見える。
この照りとつやのまま、カンヴァスに塗りつぶす。
自然の理念のもと、自然に即した生活のままに、
Necklaceを丁度の段差2連を(脱着可)にて創作。
「おくのほそ道」に有名な句がある。行春や鳥啼魚の目は泪。(芭蕉)
春が過ぎ去ろうとしている。その時、鳥が啼いて、魚の目に泪、というわけです。
日本の魚の眼のやさしさ、外国の魚の鋭く獰猛な眼。
魚にも真珠にも同様に泣き濡れた眼があるに違いない。
黒蝶真珠<無調色>に惜別の泪に濡れた真珠の眼を感じる。
正確な科学の言語と詩の言語がある。
心を尋ねる言語、心の内にある大事な真珠を幸せそうに恥ずかしながら人目にさらす。
自分以外の人がそれに触れて、愛したり、
大切にしてくれたりする可能性が開かれる。
ネット通販で自分の内側にある大事なものをわかってもらうために、
真珠という素材を使ってそれを形にし、
あなたの前にフォーカスして差し出すこと。
いい「真珠の語らい」は、美しい真珠を見つけることから始まるのです。
今日の続きではない明日が。
誰のでもない、その手で変えていく、つぎの十年が。
</td>
●旬玉の香り 黒蝶真珠ケシ<Peacock><Baroque Shape>4.5-7mm 外側44cm 内側 2.5-3mm アコヤケシ<パープルグレー><Baroque Shape>/ 黒蝶真珠<Round Shape><11.5-12mm>SVクッカー(脱着可) 丁度の段差2連(脱着可)CL:SV ヒキワ+アジャスター×2 Necklace 組残り玉はおもてなし創作。 |